脱毛は毛根にダメージを与えることで毛の成長をストップさせる行為。
本来自然に生えてくるものを止めるわけなので、副作用やリスクが伴うんじゃないかと不安になってしまいますよね。
「皮膚ガンになるんじゃないの?!」
「ホルモンバランスが狂って健康に影響出るんじゃないの?」
などなど、中にはかなり深刻な妄想が膨らんじゃう人も、、、
でも安心してください!
脱毛は健康に悪影響を与えるものではないし、ルールさえしっかりと守っていれば肌トラブルが起きるリスクは限りなく低いんです。
<参考>
日本医学脱毛協会の公式ホームページでは次のように説明されています。
レーザー脱毛も光脱毛もその影響範囲は皮膚表面から3〜4mm程度であり、内臓や血管に影響を及ぼすことはない
また、皮膚ガンの原因になるのは紫外線ですが、脱毛に用いる光は紫外線ではなく赤外線に近いものなので、脱毛が原因で皮膚ガンを発症することはない
正しい知識を身につけてルールを守っている限りは全く怖がる必要はありません。
今回は万が一に備えてリスクを細かく把握しておきたいという人のために、考えられるリスクを全て紹介します。
脱毛前、脱毛後の注意点もまとめたので、合わせてチェックしてくださいね!
脱毛で起こりうる5つの副作用
脱毛の副作用には5つのことが考えられます。
- やけど
- 炎症(赤み、かゆみ、ひりつき)
- 毛嚢炎
- 硬毛化
- 埋没毛
順番にご説明しましょう。
①やけど
やけどが心配なのは、照射レベルが高い医療レーザー脱毛です。
クリニックだから安心ということはなく、パワーが強すぎると光の照射熱で火傷をする恐れがあります。
(※脱毛エステサロンはパワーが弱いので火傷のリスクはほぼありません。)
基本的にはスタッフさんがお肌の状態を見て施術レベルを変えてくれるので、安心してください。
ただ、稀に早く効果を出したいからといって照射レベルを上げて欲しいと要求する人がいます。
早く終わらせたい気持ちはとってもわかるのですが、無理にレベルを上げて火傷をしたらもともこもありません。
少しでも痛みを感じたら我慢せず、レベルに下げて照射してもらいましょう。
②炎症による皮膚の赤み、かゆみ、ひりつき
これは脱毛に限らず、シミ取りレーザー治療などでも起こりうることです。
ただそれほど深刻なものではなく、経験上1日〜2日ほどでその症状は収まりますのでご安心ください。
毛穴に刺激を与える分、多少の炎症はつきものだと思ってください。
特に肌が敏感な人ほど赤みは出やすいでしょう。
心配な方は、クリニックのレーザー脱毛よりも肌に優しい脱毛サロンの光脱毛をおすすめします。
③毛嚢炎(もうのうえん)
仰々しい名前ですが、簡単に言えば白ニキビです。
脱毛の刺激によりお肌がダメージを受けて弱っているときに、毛穴に雑菌が入り込むと炎症が起き、ニキビのようにぷっくりと膨らみます。
一般的に皮脂がたまりやすい場所にできやすいです。私は背中にできたことがあります。
ニキビと同じで1週間前後で自然と治りますので安心してくださいね。
【予防のためにできること】
脱毛後は毛穴が開かないように保湿を徹底し、肌を清潔に保ちましょう。
④硬毛化(こうもうか)
硬毛化とは、ダメージを与えるための刺激が逆に毛根を活性化してしまうことにより、毛が濃くなってしまう現象です。
まれに起こりうると言われていますが、私の友人やサイトアンケートに協力してもらった方々の中には、硬毛化を経験した人はいませんでした。
なので、どれほど濃くなるのかは私も未知の領域です。
ムダ毛を無くしたいのに、逆に濃くなっちゃったら悲劇ですよね。。。
ただ、もしそうなったとしても脱毛が全く効かない体質というわけではありません。
照射レベルを調整しながら地道に続けていけば、徐々に効果が現れてくるので大丈夫です。
【予防のためにできること】
こればっかりは予測不能で、これといって予防の方法はありません。
⑤埋没毛(まいぼつもう)
埋没毛とは、本来毛穴からまっすぐ伸びて皮膚の外に出てくるはずの毛が、何らかの事情で毛穴がふさがって外に出れなくなり、皮膚の中で成長してしまう状態が埋没毛です。
”うもれ毛”とも呼ばれます。
脱毛で埋没毛になることは稀で、多くの場合は間違った自己処理(毛抜きやブラジリアンワックスなど)が要因です。
負荷の大きい自己処理で毛穴がダメージを受け、防御反応を示して塞がってしまうんです。
脱毛が原因でそうなるというよりも、もともと自己処理で消耗しているところに脱毛の刺激が重なって起きると考えられます。
もしなってしまった場合は、もう放置するしかありません。
毛は一定期間で成長がとまるので、皮膚の下で伸びるところまで伸びたら、それ以上は成長しなくなります。
あとは自然と体内で分解されて排泄されていくので、それを待ちましょう。
【予防のためにできること】
・普段から毛穴に負担が大きい毛抜きやブラジリアンワックスは使わない
・しっかり保湿をして、毛穴が開かないようにする。
次に、脱毛前に絶対気をつけてほしいことを伝授します。
トラブルを避けるために【脱毛前】に気をつけること
お肌の保湿
乾燥するとお肌の内部に脱毛の熱エネルギーを吸収してくれる水分が足りなくなります。
そうなると肌は直接ダメージを受けやすいし、痛みも感じやすくなってしまいます。
そればかりか、脱毛の光が毛の根元まで届きにくくなり、十分な効果が得られにくくなるというデメリットも。
乾燥がひどいとお手入れ自体を断られる場合もあります。
脱毛中はしっかりめに保湿をして、乾燥からお肌を守りましょう!
日焼けを避ける
日焼けはお肌が軽くヤケドを起こしている状態です。
そこに脱毛の刺激を与えると肌トラブルに発展するリスクが高まります。
しかも、日焼けをするとメラニンが増殖するので、脱毛の光が毛根以外の部分にも分散してしまい、効率的に脱毛結果を得られないんです。
脱毛前後は日焼け対策を万全にしましょう。
肌が敏感なタイミングは脱毛を避ける
生理の前後や風邪気味で免疫が低下している時は脱毛を避けたほうが無難です。
生理中であってもVIO以外は脱毛可能なサロンがほとんどですが、無理に脱毛をして肌トラブルに発展しては元も子もありません。
私の経験上、そういう時って痛みも感じやすいのでおすすめはできません。
薬の服用は禁止
基本的に、医師の許可(診断書)がない限り薬を服用中は脱毛できません。
なぜなら次の4つの危険をはらんでいるからです。
- 免疫力低下中は肌トラブルが起こりやすい
- 痛みに鈍くなり異常の発見が遅れて危険
- ホルモン系の薬は脱毛効果を阻害する場合がある
- 「光線過敏症」の副作用を引き起こす薬がある
婦人科でピルを処方されている、皮膚科にかかってステロイドを使用中、慢性的な頭痛で市販の頭痛薬が手放せないなど、色々な事情はあると思いますが、どんな薬も自己判断をせず必ずお医者さんに相談してくださいね。
〜参考記事〜
▶︎脱毛当日の薬の服用は危険!光線過敏症のリスクと注意点まとめ
【脱毛後】の注意事項・やっちゃダメな2つのこと
①発汗・血行促進はNG
脱毛直後は、発汗・血行促進に繋がる行為全般がNGです。
<控えるべき発汗行為・血行促進行為>
・入浴(シャワーはOK)
・サウナ
・運動
・エステ
・マッサージ
・温泉
・岩盤浴
・ホットヨガ
・日焼け
・飲酒
血行促進は肌の炎症を助長する
脱毛後はお肌の内部に熱がこもった状態です。
施術後は肌を冷却してお仕上げとなりますが、血行を促進してしまうとせっかく抑えていた赤みや腫れ、かゆみの症状が出やすくなってしまうんです。
私はうっかり当日長風呂をして、肌が痒くなってしまったことがあります。
血流が良くなるのは収縮していた血管が一気に広がるからです。
血管が広がると、その周りに張り巡らされている神経を刺激するので、痒くなったり炎症が表面化するリスクが高まってしまいます。。
発汗すると、雑菌が繁殖しやすくなる
血行が良くなり体温が上がると、体は熱を外に逃がそうとして汗を流します。
汗は脂分を含んだ分泌物で細菌を吸着しやすいうえに、脱毛後の肌は免疫が低下しているので雑菌が繁殖するリスクがとても高いんです。
また汗が出ると毛穴が広がるので、そこに雑菌が入り込むと炎症が起きたり化膿(かのう)してしまう恐れがあります。
そのため運動に限らずホットヨガや岩盤浴、温泉なども含め、「汗をかく行為」は極力控えましょう。
脱毛後2〜3日は肌がダメージを受けデリケートな状態にあるので、くれぐれも気をつけてください。
②自己処理は控える
脱毛後2〜3日間は可能であれば自己処理を我慢しましょう。
なぜなら普段よりお肌が過敏な状態だからです。
脱毛後、10日〜2週間ほどで効果があった毛がぽろぽろと抜け落ちます。
その間は徐々に毛が押し出されていくので、効果がなかったように感じるかもしれませんが焦らなくて大丈夫です。
さすがに1週間放置するのはキビシイにせよ、2〜3日なら許容できるはず。
できるだけ我慢してお肌に余計な刺激を与えないようにしましょう。
特にやめて欲しいのが毛抜きで抜く行為。
毛を引き抜く行為は最も毛穴に負担がかかります。
最悪の場合、毛嚢炎(もうのうえん)になることも。
毛周期が狂って脱毛が遅れるというデメリットもあるので、脱毛をスタートするなら毛抜きはしないと誓いましょう。
これって本当?!副作用に対する口コミの真相を解明
脱毛したら汗の量が増えたように感じるって本当?
「脱毛をすると脇汗が増えた」
「汗の匂いが気になるようになった」
という口コミをちらほら見かけます。
でも、脱毛をして汗の量が増えるということはないので安心してください。
それまで水分を吸着してくれていたムダ毛がなくなることで、汗がスルスルと流れやすくなり、「量が増えた」「臭いがする」と感じてしまう人がいるようです。
もし、勘違いのレベルじゃなく明らかに汗の量が多い場合は、脱毛に関係なく「多汗症」ということもあるので、病院を受信したほうがいいかもです。
脱毛するとホルモンバランスが崩れるって本当?
まず、脱毛の光はせいぜい肌から3mm程度のところまでしか届かないので、体内組織やホルモンバランスに影響を及ぼすことはありません。
確かに毛の濃さは男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが影響していますが、脱毛はそれとは別に毛根の細胞にダメージを与え、物理的に毛が生えないようにする仕組みです。
ホルモンバランスを変化させる効力はありませんのでご安心ください。
妊娠中の脱毛は胎児に影響あり?
妊娠に気付かず、普段通り脱毛してしまったとしても、お腹の赤ちゃんにはなんら影響はありませんので安心してください。
妊娠〜出産後の脱毛再開のことまで、詳しくはこちらの記事に書きました。
〜参考記事〜
▶︎知らなきゃヤバイ!妊娠中〜出産直後の脱毛リスクと注意点まとめ
まとめ
今回、副作用について考えうることを全て網羅したため、脱毛するのが怖くなった人もいるかもしれません。
でもそこまで不安になる必要はありません。
体質やその時々の状況によって副作用が生じる可能性はゼロとは言い切れませんが、あくまでレアケースです。
肌が弱く、どうしても不安な場合はパッチテスト(ほとんどのサロンは無料)を利用して、脱毛の刺激がどのようなものか確認してみるといいですよ!
大抵の脱毛サロンはカウンセリングでお願いすればその場でパッチテストをしてもらえます。
万が一のことを心配しすぎて脱毛が始められないのはもったいないので、慎重派のあなたはまずお試しからスタートしてみてくださいね!
〜関連記事〜